Lamp「恋人へ」

1枚目は朝CATVでPVを見てその日のうちに買いに行ってしまったくらい強烈な印象を受けたポップグループの2枚目。
サンバやボサをゆるく絡めた曲調が特徴で、TOKYO BOSSA NOVAシリーズに参加したことがあるという実績からその雰囲気もわかろうもので。エレピが入ってフルート入ってグルーブを紡ぐドラムも入ってもちろんエレキはクリーントーンでスローになったらガットギターで、場合によっては鍵盤ホーンやストリングスも入れちゃって、などなどウケがいいポップスの典型。彼らの場合はリードボーカルをとるのがふたりいる(しかも男声と女声)のも特徴的で、コーラスもややリード寄りの生々しいもの。声質が若干細い気がしないでもないが、曲調が曲調だから、細くてもとくに問題はないだろう。
今作では「最終列車は25時」にやられまくり。多用される3+3+2のキメとかEメロくらいまでありそうな多彩な流れとかがツボ。他も全体的に前作よりサンバ・ボサ的要素が薄くなり、ポップ色が濃くなった強力盤。いくつかの単語にグッときたなら買ってもよさげ。高くないのも魅力です。