むらかみだいあり

買ったものとかおんがくとかの記録。2003年以前は手元に残っているもののみ。

俺アワード2013

毎年この時期勝手にやってる俺アワード。昨年12月〜今年11月に「買った」音源から選ぶ10作。もう10年目!

今期はアルバムシングルあわせて270枚購入、あとアイチューンズで10曲弱。去年よりは50枚ほど少ないが去年が多すぎただけで、まだ多いといえば多い。もうちょっと少ないのでは、と思っていたのだけど、クローゼットチャイルドの買い出しの影響か。もっとも、クロチャも最近は値段が厳しいことが多いので、来年はさらに減る、はず。

1. いずこねこ「最後の猫工場」
2. ねごと「5」
3. LAST ALLIANCE「Seventh Sense」
4. きゃりーぱみゅぱみゅなんだこれくしょん
5. The Gospellers「ハモ騒動」
6. 安全地帯「安全地帯XIV -The Saltmoderate Show-」
7. school food punishment「Riff-rain」
8. メガマソ「動かなくなるまで、好きでいて。」
9. 南波志帆「ごめんね、私。」
10. MEJIBRAY「MESSIAH.bat」

7枚は難なく決まって、残り3枚を5枚の候補から選ぶ作業。7枚の中では1をとりあえず挙げて、2〜4、5〜7という感じ。

1. 5枚組「JAPAN IDOL FILE」は最初なかなかの苦行だなと思いながら聴いていたのだが、いずこねこを知れたということで買った意味はあったと思う。たくさんのアイドルが並ぶ中で完全に別世界の音だった。これは去年出たものだけど、夏に買ってずっと聴いてる。普遍的なアイドルソングにそれほど興味を持てず、サブカル寄りの嗜好で聴いてきた人ほどこじらせやすいと推測される危険な音楽。「white clock」から「fake town」への流れがホントすごい。最初はいらないと思っていたリミックスも、これはこれで入ることに意味があると思わせるところもすごい。
2. ファーストアルバムも快作だったが、セカンドはそれをはるかに陵駕する怪作だった。先行シングルがどれも強力だし脇を固めるアルバム曲もしっかり。行ってないけど、このアルバムのリリースツアーはさぞすごいことになっていたのではなかろうか。「Re:myend!」みたいなシングルを切れるところに勢いを感じる。「sharp#」の大サビ?のベースも好きで。
3. 「Me and Your Borderline」以来久々の「全曲カラオケで歌いたい」タイプのアルバム。メジャーデビューしてもさっぱり売れてない(ように見える)けど、こういうアルバムは売れてほしい…確かに出だしはちょっと弱いんだけど。「人間に告ぐ」(まず曲名がおかしい)の鬼気迫る感じとか好きだな。
4. 最近買ったけどそれでも入れざるを得ない力があるなあ、と。ある程度現世に未練を残したような楽曲だったファーストと違って、完全に突き抜けていて爽快。子どもがハマるくらいなので相当な普遍性を持っていると思う。「ファッションモンスター」とかなぜか泣きそうになる。あと美人じゃないビジュアルも良いよな。「篠崎愛を嫌いな男子はいません!」ってフレーズがあるけど、その向こうを張って「きゃりーぱみゅぱみゅを嫌いな男子はいません!」と宣言したい。
5. ゴスペラーズもとうとうカバーアルバムか…と思ったけどなかなかどうしてこれがすこぶる良かった。ヘタなオリジナルアルバムよりもいい出来だと思う。選曲が先でメインボーカルを充てていったのか、メインボーカルが先で曲を選んでいったのかはわからないが、各曲とも曲とボーカルの相性がよく、全員ボーカルを取れる強みが際立っている。とくに好きなわけでもない「やさしさに包まれたなら」が素晴らしい出来。「夢冒険」はずるいとしか言いようがない。リリースツアーもいいようで、行きたいなあ…。
6. 新作が出るたび入れているような気もする安全地帯だが、いちばん好きなバンドだから仕方ないところはある。復活後は明るめの曲が多かったが、今回は「半端そうにYes」のように、VIIIの頃を想起させる楽曲もあり、オールドファンにも懐かしく思えるところがあるのでは。ジングル関係はあまりいらないかな…。
7. school food punishmentは好きなタイプだろうなあと思いながらも中古でなかなか出回らず聴く機会がなくて。ようやく手が届く値段で流れ始めたのでちょくちょく買っている。これは最初に買ったミニアルバムで、最初に触れた音源だけあってインパクトがかなり大きかった。メジャーデビューして、徐々にエレクトロ寄りになっていくっぽいけど、この頃はまだバンドサウンドを軸としており、鍵盤の絡み方が絶妙。素直にかっこいいと思える。方向性がうまくいかずに早期解散になってしまったのがもったいない。
8. 歌詞を斟酌しないのでコンセプトは解していないのだけど、単純に収録楽曲が強い。後半のシングルパートもキラーチューン連発で、メガマソ史上最高傑作という声が多いのも頷ける。
9. 「ごめんね、私。」と「楽園にて」がとにかく好きで。「ごめんね、私。」はアニソンっぽいストリングスだなーと思っていたら実際アニメタイアップだった、というオチが。
10. MEJIBRAYはフルアルバムよりもミニアルバムをたくさん出した方がいいのではないか、そう思わせる完成度。通常盤は最初と最後にSEを配して挟んでいるのもいい。今までとは少し毛色の違う「枷と知能」が素晴らしくて、リサイタルでもこの曲は圧倒的に楽しい。

選から漏れた2作はthe god and death stars「dawn of the god」とboogieman「boogieman」。当初ゴッドさんを入れてたんだけど、聴き返していたら曲単体のパワーでちょっと劣る(あくまでわたしの中で)かな、って。Lament.「Lily」も好きだしよく聴いたが、聴いた回数とか時間によって印象付けられるところがあるので、シングルは10選には入りづらいというのが実際のところ。
あと、10選候補になるほどではなかったけど、安く手に入れて思いのほかよかったのがsylph emew「Awkward」、bishop「a state of things」、FromBlindStarter「Blind Art」。シルフエミューは会場・通販限定と入手経路が限られてるのが残念、ビショップとフロムブラインドスターターはもう動いてないのが残念。

今期の思い出深い出来事はやはり「テキサスの小鳥を守ろう」10周年イベントだろう。ゴミビジュアル系で固めたDJが好意的に受け入れられたのはほんとうにありがたく嬉しいことであった。平積みの無配が減っていく喜び! 誰が持って行って下さったかもわかってない。知らないところで書かれている感想文はないものか。

<参考>
俺アワード2004:http://d.hatena.ne.jp/genes/20041224#p2
俺アワード2005:http://d.hatena.ne.jp/genes/20051226#p1
俺アワード2006:http://d.hatena.ne.jp/genes/20061225#p3
俺アワード2007:http://d.hatena.ne.jp/genes/20071225#p1
俺アワード2008:http://d.hatena.ne.jp/genes/20081225#p1
俺アワード2009:http://d.hatena.ne.jp/genes/20091224#p1
俺アワード2010:http://d.hatena.ne.jp/genes/20101224#p1
俺アワード2011:http://d.hatena.ne.jp/genes/20111225#p1
俺アワード2012:http://d.hatena.ne.jp/genes/20121224#p1