むらかみだいあり

買ったものとかおんがくとかの記録。2003年以前は手元に残っているもののみ。

上手い騎手の条件って何だと思いますか

ひとつ前のご質問とわずか1秒差でいただきました! すごい! どうでもいいですね。すみません。
ご質問については、言い換えるとわたしがどこに上手さを感じるか、ということでしょうかね。人によって思うところがあるでしょうし。うーん、わたしにとっては位置取り、コース取り、無理のない押し上げでしょうか。

<位置取り>
数字がはっきり示すように、競馬は前につけてナンボのところがありますよね。後方だとどうしても展開に左右されますけど、前につけられると多少展開が向かなくても何とかなることもある。そんなわけで、位置取りといいますか、積極的に前につけられる騎手はポイント高いんじゃないかと思います。
「好きな戦法は先行抜け出し」と常々言っている岩田騎手などその代表ではないでしょうか。あと、ラジオNIKKEIのHPでのコメントでとにかく位置取りの話ばかりする酒井騎手も、実際にできているかどうかはともかく位置取りへの意識が高いんだなと好感が持てます。

<コース取り>
終始最内と終始大外では若干とはいえ実際に走る距離に差があるわけで、極力ロスなく運べる騎手はいいんじゃないかと思います。これは位置取りとも関係しますよね。後方だとどうしても前が詰まって、外を回さざるを得ないことが多いですから。後方の場合は、バカの一つ覚えで外を回すのではなく、内をロスなく捌くのが良いと思います。
これに関して印象に残っているのが、2005年の與杼特別でウインセイヴァーに騎乗したときの上村騎手です。先団インでじっとして鮮やかに抜け出すコース取りを惚れ惚れして見た記憶があるんですよね。短い競馬観戦歴の中で、わたしのベスト騎乗です(ただし、記憶が美化されている可能性があります)。この記憶があるもので、上村騎手は上手いという印象をどうしても拭えないのです。
インで云々とかコースロスなく、という話になると界隈で真っ先に挙がるのは大庭騎手なんでしょうが、彼は内に拘泥しすぎというかインベタバカなだけなので、うまいというのとはまた違うかなと思います。

<押し上げ>
無理のない押し上げ、さらに細かく言うなら向正面から三角四角への入りですね。コーナーで押して押して直線を迎えるのではなく、自然にすうっと上がって満を持して追い出せるか、というか。もちろん、馬がそれに応える力を持ってないといけないことではありますが、これが得意なのはやはり武豊騎手なのではないかと思います。何かの番組で見たとき、押し上げは脚で挟んで云々と言ってたと記憶していますが、武豊騎手が押して押してってことってあまりないですよね。後方にいてもいつのまにか前に来ていた、しかも無理なく上がっていた、という巧さはいまだ健在だと思っています。敗れはしたものの、今年のレディスプレリュードでのラヴェリータのワープはすごかったですね。ここ数年何やかや言われる武豊騎手ですが、あれができるうちはまだまだトップ騎手といってよいのではないでしょうか。

御託を並べてみましたが、ぶっちゃけ「自分が買った馬を自分の思ったとおりに運んでくれること」と言ったらダメでしょうか(笑)。自分がレースに参加している場合は突き詰めるとそういうことなんじゃないかと。まあそれを言っちゃミもフタもないですね。