むらかみだいあり

買ったものとかおんがくとかの記録。2003年以前は手元に残っているもののみ。

弥舞姫の何がいいんですか?

文面から「いいところなんてないのに」みたいな思いが透けてますよ(笑)!
ご存知ない方に一応説明しておきますと、弥舞姫というのは賛美歌という90年代後半〜00年代初頭に悪い意味で爪痕を残したビジュアル系バンドの中心人物だった人で、集合離散を繰り返しいまもAnt1nettというバンドで活動しています。

で、何がいいのか、ということになると、いいところはあまりないですね…。
・歌はあまりうまい方ではないです。慣れるまでは曲を聴くのが辛いです。かの有名な「A.C.I.D(脳内麻薬)」を初めて聴いたときなど、吐きそうになったくらいですからね。
・音源が多すぎます。どれだけ掘っても新しい音源が出てきます。相当レアなものもいつの間にか手元にあるはずですが、たぶんまだ何かしらの音源があるのではないかと思っています。そもそも、出ていることが明らかになっているものも全部揃ってないんですけど。
・10年選手の割に曲のストックがなさすぎます。賛美歌後のRUNAというバンドでもいまのAnt1nettでも、賛美歌時代からやっている曲を平気で再録してきます。録り直しですらないこともあります。ここ10年の間に新たに作った曲は20曲もないのでは…。レア曲集を聴くと正式音源として世に出していない曲もたくさんあるので、同じ曲を何度も収録するよりは、まずそのあたりを完成させるべきでは、と思います。
・ビジュアルはあまりよくありません。黒髪ストレートで顔を隠しつつの写真が多いので目立ちませんけど、けっこう面長の馬面です。
・そもそもビジュアル系のボーカルとしてどうなのかなと思うこともあります。ユーチューブに「多重人格」のライブ映像があるのですが、年越しライブとはいえ次の曲に行く煽りが「おとしだまいくぞー!」ですよ。なんですかそれ。
こうして挙げてみると、やっぱりいいところってあまりないですよね…。好きになるというか追いかけるようになる(そもそも好きなのかもよくわからないです)とこうした点も味になるのですが、未体験の方には敷居が高いですよね。

とはいえ良くないところばかり挙げても何なので、いいところも必死に考えてみましたよ!
・たまに曲がいいです。「A.C.I.D(脳内麻薬)」ばかりが独り歩きして、ヒドい曲しか書かないイメージがついてしまっていますが、そういうわけでもなく、たまにいい曲書いてます。歌声への慣れはまた別ですけど、「Olive」や「1945」は曲としてふつうにいいと思いますよ。
・あまり活動が見えないところがいいです。「露出の少なさ」って、幅広い人気を得るには向かないけど、一部の熱狂的なファンを得るにはいいと思うんですよね。追いかけがいがありますからね。これでカネにモノを言わせて毎日のようにインターネットメディアに出没して云々という感じだとうんざりでしょうけど、日本にはほとんど来ないし、何をしてるかよくわからないくらいの活動だと、適当なこと言って過ごせますし、そういうところがいいです。