久しぶりに光GENJI

とりあえず「TRY TO REMEMBER」を。端的に言うとシングル集だが、名曲揃いだなあと。「パラダイス銀河」の最後のサビに至るまでの間奏がとにかくグッと来る。佐藤準天才。
曲が有名なのはせいぜい「太陽がいっぱい」までで、あとは緩やかに下降していくのだけど、低迷しても悪くはなくて、「TAKE OFF」や「リラの咲く頃バルセロナへ」あたりで売り上げはともかく曲の勢いは持ち直している。リラなんて、眉をしかめたくなる露骨なタイアップなんだが、それを取っ払うと相当いいと思われる。このあたりになるとユニゾンだけじゃなくハモりも一応つけられるようになっている、そして中心の諸星は実はそんなにヘタではない、などと彼らについては知られていないことも多いような気がする。何だかんだでデビュー後8年（SUPER5を含む）しか活動していなかったわけで、いまのジャニーズグループの長寿命化を思うとめちゃくちゃ短命なんだよな。それでいてアルバムは大量で、そのあたりはメディアがレコードだった頃の名残というか、当時の「アルバムは出してナンボ」みたいな流れが残っていて、そういう流れに乗った最後の世代っぽい。
ジャニーズは、歌唱力はともかくとして楽曲の質は昔から高いと思っている。嵐がいまやたらめったら売れているのも、キャラクター云々より曲に負うところが大きいわけでしょう？ たまに2ちゃんのまとめ記事でジャニーズというだけで完全否定している人を見るけど、ブランドで切り捨てるのはもったいないと思うのだけどなあ。