むらかみだいあり

買ったものとかおんがくとかの記録。2003年以前は手元に残っているもののみ。

俺アワード2018

毎年この時期勝手にやってる俺アワード。昨年12月〜今年11月に買った音源から選ぶ10作。

今年は頂き物やバージョン違いを別カウントとすると約460枚買ったらしい。あと配信で単発10曲、アルバム5枚。例年より100枚程度多いのは、原宿クロチャの閉店セールの大量仕入れがあったのと、近所のGEOの買い出し回数が多かったのが要因と思われる。いつも10枚選ぶにあたり、1年間で買ったものを並べるのだが、トータルの聴く時間が購入枚数に反比例しているので、いまいち内容を思い出せないものもあって良くないなと思っている・・・。あと、いろいろな事象に関する勘が鈍っている。Gen Peridots QuartetをPeridotsの別プロジェクトと思わずたまたま名前が一致しているだけだろうと考えたのがその典型。もう少し発想を柔軟にしないと。

1. Chanty「Chantyの世界へようこそ2」
2. Develop One's Faculties「不恰好な街と僕と君」
3. Royz「WORLD IS MINE」
4. NEWS「EPCOTIA」
5. Soan Project with 芥「慟哭を鼓動として道とする音」
6. heidi.「ケセラセラ
7. アンフィル「COUNT DOWN」
8. SolaSound「Story」
9. Rick Rack「今を生きぬく乙女たち」
10. HIGH and MIGHTY COLOR「SWAMP MAN」

1. 圧倒的な熱量でこれ以外は考えられないという感じの今年のナンバーワン。ファーストがやや小ぢんまりとしていたのにここまで爆発するかと思うくらいに変わった。(おそらく)敢えてラフに仕上げたところもプラスに働き、初めて聴いた時は「すげえな」と思いっぱなしだった。あまりビジュアル系のノリじゃなくなっている気もするだけに現場も観たいところ。行ける現場が完売だったんだよな・・・。ここまで気に入っていてその後出たミニアルバムはまだ買ってないんだけど、いずれは仕入れる。
2. 1.とほぼ同時期に発売され、今年の繁忙期はこの2枚で乗り切った感がある。勢いマシマシのChantyに比べるとハイアベレージをキープした感じで、これはこれで良い。出始めの頃のヨハネスの色物感も薄れ、楽曲で勝負するようになったように見えるのは良い傾向だと思う。
3. 前作「S.I.V.A」も上位に挙げていたが、引き続き一曲一曲の充実ぶりがすごい。商法の関係かアルバムでも値崩れしやすく、それを期待して新品で買わないのがよくないが、曲単位のしっくり度合いは今Royzが一番ではないか。歌謡曲としての完成度が高い。
4. 毎年良作を送り込むNEWS、今回も大作を繰り出してきた。オープニングのフルオケ(打ち込みだろうけど)が本当に素晴らしく、初めて聴いた時にゾワゾワする自身にとって珍しい体験をした。インタールードを除いても短めの曲が多くて曲数を増やす傾向にあるが、これは現場でフルコーラスで聴かせるためなのかと想像している。それも確認したかっただけにツアーに行ければ良かったのだが落選してしまい・・・
5. キャリアは15年以上、ほぼ20年になろうとしているSoanだが、それでいて現代の傾向に合わせた曲を作れるのは感服する。芥もChanty以上かと思わせる熱の入った歌唱で応えていて良い。3部作は一通り聴いたが、勢いとしては最初に聴いたこともあってか、これが一番と思われる。店頭で買った時はどちらが芥でどちらが手鞠か分からなかったが、「静」「動」が入ってるのね・・・
6. 最近は悪くはないが、という感じだったのに、ここへ来て歴代でも上位になるであろう快作を作ってきた。不穏な出だしが「これまでとは違うぞ」と耳を引き付けるのに一役買っていると思う。特に近作をマンネリ気味に聴いている層(自分のことだ)には新鮮に届くのではなかろうか。
7. 若手ビジュアル系の中では客の振りに頼らない、曲勝負のバンドという認識で聴いているが、今回はこれまで以上に地味な仕上がり。よくもここまでというくらい地味。そのような方向に振り切れるのはおそらく曲に自信があるからだろうし、実際曲も良い。何とか報われてほしいが、おそらく彼らがトップになれる土壌はないのだろうと思う・・・
8. 一昨年の現場で観た名古屋のグループ。「エモ怖」というフレーズが合っているかはわからないが、知名度の割にきちんとした楽曲を持っているなと思う。歌謡ロックに親しんだ身にはしっくりくる一枚だった。フルバンドを従えた現場を繰り出すと熱いだろうなと思ったが、解散なのか。そうか・・・
9. これが出た時点でボーカルはまだ18歳! 知らない才能がまだまだあるのだなと感心した。MAMADRIVEが少しソフトになったような印象(例えがよくない)で聴きやすい。余談だが最近のバンドって改名多くない? このバンドも解散後立ち上がった新バンドが改名している。最近買っているバンドに多いだけだろうか。
10. ボーカルチェンジ後の活動はキャリアの中でも一般ではほぼ無視されている格好だが、これが思いの外よくできていて拾い物だった。やや冷たさのあるボーカルが意外と合っている。二期のアルバムは結果的にこれだけで終わってしまったのが本当にもったいない。

男性ボーカルはビジュアル系とジャニーズしか聴いていないのか?という陣容になってしまった。これらに続くのがでんぱ組.inc「WORLD WIDE DEMPA」、Scarlet Valse「Darkness Circus」、ほそいあや「夜食」、逆襲の自作自演屋。「逆襲のすゝめ」、ヤなことそっとミュート「MIRRORS」、palitextdestroy「samsara」、あいくれ「音楽家の一日」(購入順)。
上位が豊作でシングルは入れられなかったが、繁忙期にひょんなことで知った大型新人(意味深)アルファリア「アマリリス」、その実力が遺憾なく発揮されたBLESSCODE「Imperial City」、イントロのアレンジだけでもずっと聴いていたいSick2「ミーハーを葬る唄」は印象に残った。
現場は既に述べたがEPCOTIAツアー落選が本当に痛くて・・・アンコールツアーも日取りが悪くて・・・。ほか、アルファリアを観ることはできたが、昨年からの課題であるヴァージュがいまだ観られていないので来年こそは観たい。

<参考>
俺アワード2004:http://d.hatena.ne.jp/genes/20041224#p2
俺アワード2005:http://d.hatena.ne.jp/genes/20051226#p1
俺アワード2006:http://d.hatena.ne.jp/genes/20061225#p3
俺アワード2007:http://d.hatena.ne.jp/genes/20071225#p1
俺アワード2008:http://d.hatena.ne.jp/genes/20081225#p1
俺アワード2009:http://d.hatena.ne.jp/genes/20091224#p1
俺アワード2010:http://d.hatena.ne.jp/genes/20101224#p1
俺アワード2011:http://d.hatena.ne.jp/genes/20111225#p1
俺アワード2012:http://d.hatena.ne.jp/genes/20121224#p1
俺アワード2013:http://d.hatena.ne.jp/genes/20131224#p1
俺アワード2014:http://d.hatena.ne.jp/genes/20141224#p1
俺アワード2015:http://d.hatena.ne.jp/genes/20151224#p1
俺アワード2016:http://d.hatena.ne.jp/genes/20161224#p2
俺アワード2017:http://d.hatena.ne.jp/genes/20171224#p1