むらかみだいあり

買ったものとかおんがくとかの記録。2003年以前は手元に残っているもののみ。

ゴミビジュアル系コレクション2015

31日に弾丸ツアーで東京に行った際にお会いした方に押し付けてきたコンピレーション。昨年末、ごく一部の方に配布したデモバージョンから1曲差し替え、MP3ベースではなくWAVベースで作成。晴れて正式版としてリリースした。

2012年版2014年版にも同じコンセプトで作っており、以下の方には向かない。
「ビジュアル系を真剣に聴いてる」
「好きなバンドがゴミ扱いされると腹が立つ」
「いいバンドしか聴きたくない」。
どういうものを「ゴミ」とするかは人によって違うだろうけど、自分の中では「これはひどい」「ずっこける」といった印象を受けるもの、としている。ただし、曲がゴミだからといってバンドがゴミとは限らないという点に注意。バンドがゴミだと曲もゴミであるが(このあたりまでだいたいコピペ)。

作成にあたって設けた縛りも以前と変わらない。

1. キーパーティは入れない
2. 女性ボーカルは除外する
3. 響兵や優雅や弥生に頼らない
4. 前回使ったバンドは使わない

また、今回は2014年に入手した音源を中心に選んでみた(全部ではない)。意外と何とかなるものだが、入手時の基本が「知らないバンド」なので、入手していくごとにバンドの情報量が減っていっている感がある。vkdbに載っていないバンドもけっこう多くなってしまった。以上で作成したのが以下。75分30秒くらい。

1. LOST NAME「R.」
2. Theia「Mirage
3. Cinnamon「『Re:Re:』」
4. Pizzcato.「ミライカキイズム」
5. DyIng messagE「Dream Catcher」
6. ARC「CAtastRophe」
7. +カタルシス+「初めて見た太陽」
8. SaT「コロニー」
9. PLANET GOLD 2006「CLAUDIA 〜その口は嘘をつく〜」
10. カラクリ「桃色恋愛白書」
11. プラム「純情切実物語」
12. HenzeL「朝帰りDays」
13. ドーリスマリィ「Mr.ロマンチック」
14. ラブCan「BLACK☆CAT」
15. Fake Cradle「空虚」
16. 江戸っ子「I ♡ BATTLE 〜喧嘩上等〜」
17. dizSolid「輪廻」

1. Vocal:Shun。 Guitar:Yuki Bass:壱成 Drums:shivi
vkdbにて「バンド側の意向により情報掲載を中止している」という珍しいバンド。ベースは元ダリ、ドラムは元デス★ラビッツというところまではわかった。まあそれなりのリズム隊だから迎えるボーカルだってもちろんそれなり!! コンピの最初を飾るにふさわしい爽やかな歌声が聴く者の心を包んでくれる。 "Maxi「[Zora]」" 新宿・100

2. Voice:梓 Guitar:結稀 Guitar:れいれい Bass:RiL Drums:楓
2012年始動ながら活動期間1年で休止してしまった。ラップのフレーズを取り入れつつシンセでキラキラさせる音作りはほんと2010年代のバンドという印象。空間をつんざき縦横無尽に暴れまわるギターが耳をひきつけてやまず、バンドの調和というものを考えさせられる。 "MiniAL「UNIVERSE」" 原宿・300

3. Vocal:Tsukasa Guitar:Yuki Guitar:Seana Bass:Michi
素性がよくわからない…。一部のメンバーはセッションバンドと被っているもよう。他の音源を見てもコミュニティFMなど謎のタイアップがあって、ビジュアル系というよりは普通のロックバンドとして活動していた可能性もある。歌詞カードを開いたらなにやら封筒が入っていて、手紙と手書き?メッセージが入っていてぞわっとする。曲を作ったのはベーシストだが、ボーカルの声域を考慮しつくしたメロディー、それを軽々と歌いこなすボーカルにうっとりである。 "Maxi「ほおずき」" 名古屋・10

4. Vo.:勇者にけ Gu.:ムクロク Ba.:みさと Dr.:ひより Programming:勇者にけ
ボーカルが元えぃみ→☆! 衣装はカラフルでこういうのをオサレ系って言うんだっけ、と。ボーカルの甘い音程はまるで桃源郷のようだ。ボーカル以上に活躍しているのが打ち込みで、変幻自在の加工技術で不思議な世界に連れて行かれる。 "Maxi「異次元スペクトル」" 原宿・100

5. Voice:ハル Guitar&Piano:刃織 Guitar:和葉 Bass:蘭 Drums:優
これもvkdb等に情報がないパターン。音楽性とビジュアルがよくマッチしたハードサウンドで、サビまではラップで攻撃的に、サビはメロディアスに、というのはまあよくあるといえばあるのだが、メロディアスな部分の絶唱は他ではあまり聴けないこのバンドならではの強みではないかと思う。 "MiniAL「純愛傷説」" 新宿・300

6. Vocal:凛 Guitar:慎 Bass:Haren Drums&programming:mar
またも情報がないやつ…。地域もわからないが、少なくともUNDERCODEにいたArcとは異なるようだ。曲名の大文字と小文字の使い分けにただならぬセンスを感じる。轟音とともにあらゆるものが押し寄せてくるこの感じはまさにカタストロフィ。 "Maxi「[Liberal]」" 新宿・100

7. Vocal:まひろ Guitar:キユキ Guitar:優恵 Bass:244 Drums:hiroki
バンド名は「+」を含めて正式名称のもよう。ボーカルはのちにPure Q&A、弦楽器はAILEへ移ってゆく。ベースは最終的に先のTheiaのギターとバンドを結成し、先日始動した。因果…。目まぐるしく変わる幻想的な展開の中を浮き沈みするボーカルが曲想にぴったり! 聴きこんだときの中毒性はけっこうあると思う。 "Maxi「アカシックレコード」" 横浜・100

8. Vocal:さかえ Bass:翼
キス&ネイトのボーカル、SMILEのベースという二人組。サポートには現Neverlandのドラマーがいた。キス&ネイトは中古店では見るもののどこでも見るせいでかえって手が出ず聴いたことがない。ということでこのボーカルは初体験だが、いつもこんな甘い歌声で魅せてくれるのだろうかとは思う。 "Maxi「BEST FRIEND」" 原宿・100

9. KING:夜桜星丸 Pefo.&Cho.:夜桜LUVVY Pefo.&Cho.:夜桜Dorothy
詳細はよくわからないが音やメンバーからもわかるように、バンドというよりはパフォーマンス集団っぽい。毎年西暦にあわせて末尾の数字を変更しつつ、いまだ活動中のようだからおそろしい。曲はDaccoがやってても違和感ないというか・・・そういう曲で、もはやバンドではない。ビジュアル系ですらないかもしれないが、収録音源が一応ビジュアル系のものなので。 "V.A.「DANGERS SUMMIT」" 横浜・100

10. 傀儡師人形<Vocal>:あっきぃ 狂言人形<Guitar>:隼 可憐人形<Guitar>:みか 異端人形<Bass>:ひぃろ
クレジットは本作の後に出た音源より。のちに機械人形歌劇団ラクリと名乗る(さらにヒバリに改名)バンドで、荒城の月に想を得た曲をつくるなど、衣装も含め全体的に和風の香りがする。しかしボーカルは白塗りである。低めハスキーのボーカルスタイルはこのジャンルには少ないもので、そういう意味では独自性があるのでは。演奏はふつう。 "MiniAL「憂嬢ギミック」" 新宿・100

11. Vocal:チロ Guitar:武彦 Guitar:爛丸 Bass:しぁ
ッソォィ ッソォィ "Maxi「ぐるぐるワンダー」" 新宿・100

12. Vocal,Chorus,留守電,スター:結希☆ Guitar&りす:くり Guitar,Acoustic Guitar,酔:朝那 Bass,えなりかずき:えな Drums,どらむすこ:圭大
クレジットは本当にそう書いてある。ギターのやつは下ネタとしか思えない。わりとキャリアが長いはずのバンドで音源もワゴンでけっこう見る。いわゆるオサレになるのだろうが、この曲に関してはボーカルの謎のフェイクが耳に残る。アンチの多かったバンドのようで、グーグルで検索しようとすると"HenzeL 納豆事件"がサジェストされる。初めて知ったが、まとめ記事自体は読んだことがある・・・。 "Maxi「青春 LOVE LETTER」" 横浜・100

13. Vocal:聖樹 Guitar:依織 Guitar:叶恋 Bass:鈴華 Drums:真夜
ギター組は元ルーンアイズミリー。本来コテ寄りのバンドであるはずで、コテっぽい曲目で固めたCDも多数あるが、何枚か方向性が違う音源があり、これはその一枚。というか、最終的にコテ一本になったということなのだろうか。ビジュアルはコテのままなので、曲とのギャップはある。昨年2月にDJめいたことをしたときも使った。KAMIJOのような陶酔感あるボーカルでこういう曲をやるかという感想。 "Maxi「恋のバンジージャンプ!」" 横浜・100

14. Vo.:いさと Gu.:はるる Ba.:ひぃろ Key.:たつき
のちにELL.に改名しコテコテのビジュアルになったようだが、本作のビジュアルは部屋着みたいなやる気の感じられない衣装を着たメンバーがネコメイクをしていてとにかくスタイリッシュ。曲は猫の鳴き声、もちろん声真似を随所に採り入れたおしゃれな曲。このスタイルが2010年代になっていずこねこに影響を与えた(どう考えても違う)。 "Maxi「ネコまっくろけ」" 新宿・100

15. Vocal:虜音 Guitar&Cho:澪霧 Bass&Cho:爛蔵 Drums:憑餽
名古屋バンドのようだがよくわからない。ステージネームが中学生みたいで読めないのがつらい。ブックレットに読みが書かれているのが救いである。音数少なくシンプルに、というのはある意味名古屋系の直系と言えるのかもしれないが、敢えてというより致し方なくシンプルなサウンドになった可能性の方が高いように思う。語りもあるし絶叫もあるしでベタを堪能できる。 "Maxi「空虚」" 新宿・100

16. Vocal:烈(親不孝) Gt:哲(絶望) Gt:英(虎馬) Bass:涼蛇(希望)
ボーカルはその後マイトレイアに行ったらしい。・・・本当に? スタイルが全然違うではないか。マイトレイア後もなおツイッター等で活発に動いている模様。曲は愛媛をアピールするヘビーメタルバンドによく似た曲があるような・・・などと思って聴いていると途中から大胆な急展開を迎える。 "V.A.「DANGERS SUMMIT」" 横浜・100

17. Voice:百合 Guitar:悠夜 Guitar:yass Bass:Kouya Drums:Aki
ラストは重めにゆったりと、こういう締め方も良いかと思って。多少ゆったりすぎるきらいはあるがそれはきっと前の曲とのギャップだ! バンドはボーカルが途中でチェンジするが、これは初代の頃の音源。デモバージョンを配布した方から詞世界が直前の曲をリンクするとの指摘を受けたが、それはまったくの偶然である。 "Maxi「historical scars」" 新宿・300

もともとはデモから1曲追加で臨む予定だったのだが、ギリギリで入りきらなかったので泣く泣く差し替えにした。仕方ない。