むらかみだいあり

買ったものとかおんがくとかの記録。2003年以前は手元に残っているもののみ。

ゴミビジュアル系コレクション2014

25日の東京行の際にお会いした方に配布したコンピレーション。以前作ったコンピのようなコンセプトで、以下の方には向かない代物。「ビジュアル系を真剣に聴いてる」「好きなバンドがゴミ扱いされると腹が立つ」「いいバンドしか聴きたくない」。どういうものを「ゴミ」とするかは人によって違うだろうけど、自分の中では「これはひどい」「ずっこける」といった印象を受けるもの、としている。ただし、曲がゴミだからといってバンドがゴミとは限らないという点に注意。バンドがゴミだと曲もゴミであるが(このあたりまでコピペ)。

作成にあたって設けた縛りは以下の通り。1,2,3は前回からの継続で、前回の縛りのうち「ユーチューブで聴ける曲は極力入れない」だけは設定していない。これは作成の時間がなく、ユーチューブにあるかどうかの確認を怠ったというのがある。結果的に、けっこうな割合でユーチューブにあることに…。

1. キーパーティは入れない
2. 女性ボーカルは除外する
3. 響兵や優雅や弥生に頼らない
4. 前回使ったバンドは使わない
前回使ったバンドは、バンド自体ヒドいものがけっこうあって、他の曲を使えばそれでまたコンピが半分くらい埋まるかも、という感じではあるのだけど、そこはあえて被りなしで作った。前回のコンピは近年一曲差し替えたVer.2.0を配布しているのだけど、そこで入れたVollstrekerも使っていない。

以上で作成したのが、72分10秒くらいの以下。

1. 愚理夢「リストラ」
2. Aliza Marie「異論 世論 反論 世論」
3. gemmik「return to 0」
4. パラレル「模型王国」
5. ギロ「黒い猫」
6. ベビィドール「チェリー」
7. テディ「胸キュンメロォ→」
8. AILE「Pretty Vacation -夏-」
9. SugarTrip「ヤッホー♪」
10. ネオロックンロールスターエース「1234 GO! GO!」
11. シルバー「I'll never forget your love」
12. 釈迦イズ夢「呼吸が止まる時まで」
13. Celice「CRESCENT NOISE」
14. G-zas「Emotional Wing」
15. ROSE SMELL MODE「悪徳の狂宴」
16. EREMIA「『S室』」
17. エトセトラ「うて病」
18. DOMAIN「Deceive」

同日リリースされたMafinaのコンピレーションとは今回もバンドが被らなかった! ちなみに、昨秋のイベントの選曲の際に「これは!」と確認できたバンドも、ある程度入れている。全体の流れは重めに始めて途中でおしゃれ風とかパンク風に移行させて、ドコドコとかジャリを最後にまとめる感じ。

1. 唄:現神凡人 六弦:ウルトラZ 六弦:英樹 打楽器:司馬
九州の詳細がよくわからないバンド。タイトルからわかるように、現代社会の闇を鋭く切り取る問題作である。ビジュアル系特有の、謎の展開が繰り広げられる様がキモチイイ! 現在R指定に在籍するメンバーの一人がかつて所属していたバンドでもある。ちなみに収録作品はなかなか香ばしいコンピレーションで、他の収録バンドもおすすめ。 "V.A.「DANGERS SUMMIT」" 横浜・100

2. Vocal:キチク Guitar:ひろき Bass:たくみ Drums:さつき
妖幻鏡シリーズに参加したこともある広島のバンド。広島なのにドーナツレコードから音源を出しているのはなぜだ。1.と同様、現代社会の問題に真正面から向き合い、主張を声高にアジテートするその姿は輝いている。個人的には、妖幻鏡参加作が非常に好みで、それで過去の作品を通販したところ、そのギャップに驚いた、という経験がある。 "MiniAL「反社会」" 通販・300くらい?

3. Vo:久音 Gt:刻 Ba:#73 Dr:殺助
「最後の名古屋系」と呼ぶツイッターのフォロワーさんもいるくらい黒い名古屋のバンド。収録作はレビューサイト「安眠妨害水族館」でも取り上げられている。シングルの冒頭を飾る、打ち込みを多用したSEかと思いきや、途中から激情ボーカルが入ってきて、胸をざわざわさせる。 "Maxi「non 〜ノン〜」" 横浜・100

4. ボォカル:真昼 ギタァ:玲
これも詳細が不明のバンドというかユニットというか。やりたいことはわからないでもないが、その結果として敢えてこのデキなのか、これは理想と現実のギャップの産物なのか、そのへんは推し量ろうにもわかりかねる。買った音源はCD-Rのうえに歌詞カードがぼんやりしたコピーでいろいろ読みづらい。ホームページは残っているが… "Maxi「模型王国」" 横浜・100

5. Vo:大悟 Gt:臣 Ba:とし Dr:あく
前作作成時にギリギリまで残って、最終的に落選したので救済的な意味も込め今回入れた。ビジュアル系には、「何でもできるんだぜ」的な形で、このように1曲だけジャジーでお洒落な仕上がりの曲を入れるバンドがわりとあると思う。 "Maxi「闇のシンボル」" 横浜・100

6. Vocal:暮弌 Guitar:けいた Guitar:たかや Bass:りくと Drums:竜生
前作では我流eveのような位置づけになると思われるが、青春パンクのような楽曲を志向するバンドも一定数いるわけで、彼らもそのひとつと言えよう。ボーカルと楽曲の雰囲気の乖離はこの際些事で、彼らの場合、問題は音源のジャケットである。作品名をグーグルイメージで検索することをおすすめする。 "Maxi「色彩ベイビィ☆」" 新宿・100

7. Vocal:うきる Guitar:りゅ〜と Guitar:みゆう(メンバー情報はvkdbを参考に、ブックレットに一致するよう推測した)
ポップ寄りのビジュアル系にはよくあるタイプの楽曲で、聴いているとこのような場には似つかわしくないように感じられるが、徐々に徐々に楽器隊がスリリングなことになっていく。いまどき(といっても8年近く前だが)これだけスリリングなOKテイクがCDに入るというのは珍しいのではなかろうか。誰かやり直しを提案しなかったのか。というかバンド情報を見る限り、この時点ではリズム隊はサポートだったのでは…? "V.A.「NAGOYA BAND CATALOG 2006 REBELS」" 名古屋・890

8. Vocal:akito Guitar:萌 Bass:tsuyoshi Drums:kohsuke
ツイッターのフォロワーの方から噂を聞くことのあるバンド。強いて言うならボーカルの歌唱に多少クセがあるくらいの楽曲で、曲名からわかるように明るい雰囲気なのだが、全体に不穏な空気が感じられるのは何故。ビジュアル系では珍しく早回しを使っている。 "AL「White Feather2 -追憶の扉-」" 名古屋・100

9. Vo:ヂャック Gu:Joe Ba:taka Dr:雷〜Rai〜
青春パンクというとこれが一番それっぽいかもしれない。パンクというにはスピード感に不足があるが。出だしのボーカルが耳を捕らえて離さないし、声の裏返し方もいちいち琴線に触れるものになっている。いちばんの聴かせどころで不安を煽る音程になっているのがすごい。 "Maxi「時代につける『毒=薬』」" 横浜・100

10. Vocal:GINTA スーパーはっちゃけお馬鹿ギタリスト:サト→ Bass:りなひ
昨秋のイベントでオープニングに使った曲。ロックンロールの名を冠しているだけあって、ビジュアル系というよりはロックンロールの文法に則って作られた感がある。ちょっと物足りないグループサウンズ、と思えばそう聴こえなくも…本当に? なぜこれを買ったかというのは、ビジュアルイメージを見るのがわかりやすいかと思う。イメージ検索おすすめ。追記:何と2017年にスーパーはっちゃけお馬鹿ギタリスト以外を一新して復活した。この曲もレパートリーとなっている。 "Maxi「1234 GO! GO!」" 池袋・100

11. vocal:春樹 guitar:ワタル bass,chorus:Oi-CHANG drums:しょう
甘い歌声が心を潤すソフビ的なバンド。いろいろ確認して思ったのだが、ビジュアル系でこういう長めの英語タイトルに「love」の単語が入っているとクセのある楽曲になりやすいような気がする。歌詞カードの写真を見る限り、少しは需要がありそうなものだが。 "Maxi「リフレイン」" 池袋・100

12. ヘタレ手話Vo:釈迦
1.や2.のように社会に問題提起をするような楽曲はたまに出てくるが、活動のコンセプト自体がそういう感じになっているのはそうそういない。一応ソロユニットのようで、歌詞はド直球のメッセージソングばかりである。このコンピのコンセプトに最も近いのはボーナストラックの「ゴールデンボールZ」なのだが、ボイスドラマなので…。活動は立派と思われる、ただ問題は彼があの朱華出身、ということである。元朱華というだけでどんなメッセージも説得力に疑問符がつくように思える。鴉時代にバンドを組んでいたメンバーはいまやガゼットだぞ…この格差… "MiniAL「音楽と手話の融合」" 新宿・100

13. Vocal Piano:Celice Mikami
バンドというよりはソロプロジェクトのようだが、クローゼットチャイルドに置いてた。現役で活動中。聴いた感じ、そこまでおかしくない演奏なんだが、ボーカルから感じ取れる妙な違和感。調べてみるといろいろと問題を抱えている人なのであった。こういうものをネタ的に扱っていいものか悩ましいが、ビジュアル系として扱うならばネタでしかないので、入れた。 "Maxi「CRESCENT NOISE」" 横浜・100

14. Vocal:Kira Performer:Ragu Guitar:69 Ba:Muga Drums:Bitchi
ビブラァァァァァァァァァト(イメージ検索おすすめ)
ボーカルはその後、MASKのメンバーで構成されたSevenに参加。 "Maxi「Slave Zone」" 横浜・100

15. Vocal:狂慈 Guitar&Backing Voice:NAKKURU Guitar&Backing Voice:麻弥 Bass&Backing Voice:和樹 Drums:篤
九州の斯界ではそれなりに知られた存在なのであろう、秋山狂慈率いるバンド。グラデーション系でもあり、こういうのを古き良き…というのかなというビジュアルイメージである。曲は静かなギターから激しくなる定番の流れ、シャウトヤウヤウで、声は高くないもののわりと正統派のジャリかな、という印象。「もぅどぅらなぁい…」とパンするのが新しい! "MiniAL「FOR DEAREST」" 秋葉原・100?

16. Vocal:哲至 Guitar:恋†架 Guitar:時雨 Bass:梓乃(パートおよびパート表記はvkdbを参考にした)
引き続きツタツタシャウトの楽曲。何を言っているんだという語りが聴きもの。旋律がつくと途端に…というのはこうしたバンドにありがちである。楽曲構成は少々テンプレっぽいが悪くはない。 "Maxi「背徳の部屋」" 横浜・100

17. 唄小僧:雪花 六弦及び絶叫:アキ 電気式六弦:英 四弦と声:遥薙 太鼓と声:カノン
ボーカルが現在DIAURAやグリーヴァなどの事務所の社長を務めているバンド。BORNのメンバーも在籍していた。本曲を収録したアルバムにアカペラ的楽曲があり、昨秋のイベントで流したら会場が沸いた実績を誇る実力派。この曲は歌詞といい展開といいボーカルといい、新境地を開拓した感があり、そうしたスピリッツが後々の所属バンドにも反映されているのでは、と感じる。 "AL「遺書」" 横浜・100

18. Vocal:竜志 Guitar:NARU Guitar:澪
昨秋のイベント用の選曲なり今回の選曲なりを行う中で、作品が全曲いい出来でこれはかなりの逸材ではないかと感じている名古屋のバンド。vkdbにバンドのページがなく、CDにすらメンバー情報が記載されていないという致命的欠陥を持つバンドだが、ホームページが存在する。メンバーおよびパートはホームページを参考にしたが、CDには4人映っている。少し足りない録音音量、サビ前の合ってるのか合ってないのかわからないギター、ボーカルの高音など、様々な要素を備えている。なお、Avidit.の元メンバーが在籍していたらしい。 "MiniAL「メカニカルヒューマニズム」" 横浜・100

本当は各曲のブランクを調整して、流れがよりよくなるように調整したかったのだが、加工後のファイルで作成したら再生に不具合が生じ、泣く泣くオリジナルのファイルで作成した。無念。また、当初は出だしにSEを入れていたのだけど、「これはゴミでもなんでもないよな…」と結論付けてカットした。