むらかみだいあり

買ったものとかおんがくとかの記録。2003年以前は手元に残っているもののみ。

俺アワード2012

毎年この時期勝手にやってる俺アワード。昨年12月〜今年11月に買った音源から選ぶ10作。

今期はアルバムシングルあわせて325枚購入。これは間違いなく過去最高だろう。この1/3くらい(1/3以上?)がゴミビジュアル系だというのがおそろしい。毎年の俺アワードで触れてる購入枚数を拾っていくと、記載なし(2004)→ 記載なし(2005)→180(2006)→140(2007)→140(2008)→記載なし(2009)→180(2010)→230(2011)→320(2012)・・・。記載なしの3年を各100枚とすると、9年間で約1,500枚買ってることになる。となると、いまうちにある音源は3,500〜4,000枚くらいになるんだろうか。途中で数えるのをやめてしまったのよね・・・。
今年は史上もっとも配布した(押し付けたともいう)コンピとなったゴミビジュアル系コレクションをつくって、自分の立ち位置的なものを確認できたのがよかったと思う。この道を分け入っていくしかない、というか。もちろん義務感ではなく、へんな音源が好きだからこそのものであるけれど。で、以下。

1. MEJIBRAY「Slivers.exe」
2. ClariS「BIRTHDAY」
3. JILS「LAST【SAD】SONGS」
4. Lamiel「鬨の声」
5. Sugar「【Re:261156】addere」
6. amazarashi「ワンルーム叙事詩
7. the god and death stars「tonight is the night」
8. 鴉「未知標」
9. palitextdestroy「cat or die」
10. Ant1nett「Miss you so much」

1〜2は不動の2トップ、少し置いて3、さらに4〜5、6〜9は順不同に近くて、10は特別枠みたいな感じ。

1. 今期、特に上半期はMEJIBRAY一色だったと言っても過言ではないくらいどっぷりだった。フルアルバムが出たりシングルも何枚か出たりしたものの、そうしたきっかけを与えたという意味でやはりこれを挙げるべきかと。ミニアルバムとしての完成度も高く、最後までダレずに聴ける。セカンドプレスの追加SEも悪くはない、ただ、やはりファーストプレスがいい。
2. ビジュアル系にしても非ビジュアル系にしても言うほど聴いてないけど、聴いた中での非ビジュアル系ではこれが断トツ。昨年末にCSでたまたま見たコネクトのPVにやられて、そのままずるずるである。この際ふたりの実年齢はどうでもいいし、メディアに姿を見せないままでいいから、すぐれた楽曲をコンスタントに出していってほしい。このアルバムは新人特有の後半少しダレる感があるけど、基本的に捨て曲はないしおすすめできる。
3. 今期はこのアルバムから始まった。幕開けとしての「Innocent cry」が抜群で、長めの収録時間でも一気に走ってしまう。会場限定盤とか配布とか、そういう音源をかき集めた感じがしないくらい全体のまとまりがよい。Kreisサウンドの集大成、と断言できるほど関連音源を聴いてないが、そう思わせる完成度。
4. 今年最大の発見はLamielじゃないかと思う。名古屋ということもあって、中古店で見かけないでもなかったが、ここまで好みだったとは思わず。結局CD音源は揃えたものの、いちばんのお気に入りは本作になろうかと。時系列で聴くと、いい具合にバンドがこなれてきた頃に生ドラムが入ってきて、それが劇的な良化をもたらしているように思う。打ち込み時代がしょぼすぎるだけかもしれないけど。
5. 嫌いじゃないけど、くらいの温度でちっくりちっくり音源を集めていたSugar(バンド)で引き当てた大当たり盤。もともとシンプルな音づくりを目指していた印象があるけど、このくらい華やかな方が似合うと思う。バイオリンやホーンを使ったゴージャス感の演出は他のバンドにはあまりないし、バンドとしての充実ぶりがうかがえる、と思ったらこれが実質最後の音源とな。なんとなくわからんでもない。
6. 初期音源がずっと暗い感じで、なんとなく新品では買わずにいたのだけど、これは全体的にアレンジがすばらしい。歌詞を斟酌せずに曲先で楽しむ人でも聴くことのできる一枚になっていると思う。孤高の存在から一般に寄ってきた、と言えなくもなくて、古くからのファンがどう思っているか、必ずしも好意的なものばかりではなかろうけど、新規には聴きやすい内容になった。
7. 基本はthe studsの延長線上にあるような音楽で、それがゆえに1stは脳内で大佑の声が聴こえてくるという事態に陥っていたが、こちらはだいぶ独自性が出てきて、aieがボーカルとしても一人立ちしたような、そんな感想を持っている。適度に暗く体温低めの楽曲がいい。「蜂」〜「プール」のつなぎ方は2012年のベストつなぎ。
8. 現在進行形でずぶずぶなのがこちら。新品でもいいからセカンドアルバムも買ってしまうかくらいの勢い(と言いつつも買ってない)。暗めの歌謡ロックはけっこうあるといえばあるが、このバンドはボーカルを活かせる曲調・アレンジを知っているように思う。ゲオの店頭で「980円かー、高いなー、でも中古で見たことないし、まともに聴いたことはないけど昔見た評判を考えるとたぶん好きだよなー」などと悩みながらも思い切って買ってよかった。
9. ポストロック界隈で久々のヒット。ピアノでポストロックをやる安定感よ。mouse on the keysっぽいと言ってしまえばそれまでだけど、それよりは攻撃的で、勢いもある。ダイナミクスのつけ方が極端なのが面白い。新作のPVが見なきゃおかったと思わせるレベルなのは作戦なのかな・・・。名古屋拠点なので一度観に行きたい。
10.舞姫の長いキャリアの中で最高傑作が出たよ! 相変わらず再録・焼き直しが多いし音質は酷いけど、楽曲の質としては過去最高ということでいいと思う。RUNA時代にパイロットのまま収録していた2曲を仕上げたというのもいい。ようやく少しは人に聴かせられるものができたのではないか、と。それでもなおおすすめできるレベルにはないが。

palitextdestroyと玉置浩二のセルフカバーで迷ったんだけど、期待とか、少しでもインターネット上に名前を残しておいて先の活動につながってほしいとの思いから前者を入れてみた。
購入枚数に反してセレクト範囲が年々狭まっている気がするので、来年度は少し意識して手を広げたい。本当か? 即効性が高いのはスペースシャワーTVMUSIC ON! TVのPV番組を録画してざっくりチェックすることではあるんだけど、時間や容量が確保できるかどうか。
買ったものではなくいただきものだが、コンピのMafinaシリーズはどれもよく聴いた。とくに先日レビューしたフリスビー盤がケッサク。あれはもっと聴かれるべきだと思う。

<参考>
俺アワード2004:http://d.hatena.ne.jp/genes/20041224#p2
俺アワード2005:http://d.hatena.ne.jp/genes/20051226#p1
俺アワード2006:http://d.hatena.ne.jp/genes/20061225#p3
俺アワード2007:http://d.hatena.ne.jp/genes/20071225#p1
俺アワード2008:http://d.hatena.ne.jp/genes/20081225#p1
俺アワード2009:http://d.hatena.ne.jp/genes/20091224#p1
俺アワード2010:http://d.hatena.ne.jp/genes/20101224#p1
俺アワード2011:http://d.hatena.ne.jp/genes/20111225#p1