むらかみだいあり

買ったものとかおんがくとかの記録。2003年以前は手元に残っているもののみ。

ゴミビジュアル系コレクション

8日のリサイタル終了後、やきにくの席に集まった方々に配布した(押しつけたともいう)コンピレーションのうち一枚が標題。以下の方には向かない代物。「ビジュアル系を真剣に聴いてる」「好きなバンドがゴミ扱いされると腹が立つ」「いいバンドしか聴きたくない」。どういうものを「ゴミ」とするかは人によって違うだろうけど、自分の中では「これはひどい」「ずっこける」といった印象を受けるもの、としている。ただし、曲がゴミだからといってバンドがゴミとは限らないという点に注意。バンドがゴミだと曲もゴミであるが。

作成にあたって、以下の縛りというかコンセプトを設けた。

1. キーパーティは入れない
一部にはフリスビーの巣窟とも言われていそうなキーパーティだが、これを入れるとキリがないので、敢えてキーパを外して作ることにした。

2. 女性ボーカルは除外する
キルヒアイスやルシファー様も相当キテるんだけど、女性ボーカルが入ると全体の流れが壊れるかなと思ったので入れるのをやめた。

3. ユーチューブで聴ける曲は極力入れない
ある程度プレミア感というか、探してもユーチューブでは聴けないようなものを収めている。ユーチューブで聴けるのは2曲くらいしかない、はず。もっとも、ゴミにプレミア感なんてないかもしれない。

4. 響兵や優雅や弥生に頼らない
このあたりのボーカリストは「ひどい」「ゴミ」「クズ」の代名詞のように扱われているが、彼らを使うのは一種の逃げのような気がしたので、止めにした。彼らはほんとひどい曲が多いよ。

ということで以下。77分30秒くらい。

1. Kresh end「Act・・・」
2. 龍頭「片翼の天使 〜Dear C〜」
3. 沙羅双樹「信仰の見返り」
4. 花魁「出逢い系ダンスサイト」
5. MASQUERADE 「99kiss」
6. Acid「Generation for...」
7. Sense of Shape「Bouquet 〜追憶の花束〜」
8. VIOLET-NARCISSUS「BODYLESS」
9. BLADE「Luxurious」
10. Seciliaルナ「ゆりかご」
11. 我流eve「Power of jewel」
12. PARANOIA「Despair of.....」
13. Admiral「七三一」
14. Maria's†Despair「殺戮ノ森」
15. Sylmeria「Sleeping Beauty」
16. SOPHYR「Eternal vivid」
17. Laissez Faire「In the sky」

他方から同時リリースされたMafinaのコンピレーションとバンドが一つも被らない奇跡。収集の方向性の違いというか…(笑)。
全体の流れとしては序盤に打ち込み系というか耳にキンキンするようなものを固め、途中で正統派ゴシックっぽいものを挟みつつ後半にドコドコ激しいものを入れて華々しく最後を飾ってさらにボーナストラック、というイメージ。

1. Vo:景織香 Gt:世羅 Gt:詩由架 Ba:綺裕
名古屋バンドのようだがドーレコではない。コンピレーションの出だしを飾るにふさわしい荘厳なオープニングから流麗なフレーズを奏でるギターが参戦、さらに乗ってくるボーカルもよく声を張っている。フレーズがいちいちカッコイイ!!! ラ、ラ、ラァ〜〜〜〜〜!!! "Maxi「Phalaenopsis」" 名古屋・190

2. High Roller:月 Guiter:yasune Ultra Super Balitone Bass:瞬 Drums:Akino
新潟バンドのようだがvkdbにもグラスレにも項目がないという謎の多いバンド。Guiterタイプミスではない。パートの表記に若さが見える。曲はドラムが分離して、異なる音が左右から同時に押し寄せてくるという斬新なミックス! サビの譜割りは某大物バンドの重力とかいう曲に似ている気がするが気のせいだろうきっと。きっと某大物バンドの方がタイムマシンで未来を見てきたに違いない。終盤のシャウトには魂がこもっている。 "Maxi「Side:C」" 横浜・100

3. 四弦:麻綺 六弦:薊 歌:朝由零史 六弦:狛我
静岡バンドのもよう。バンド名や曲名、アルバムタイトル、さらにはビジュアルが示すように、和をコンセプトにしており当時のバンドと比べると一線を画していたと思われる。なんとまだHPがある。高音を強調したミックスに乗せ疾走感あふれるギターとキラキラしたキーボードが流れる中、まさかの九字シャウト! これは新しい。 MiniAL「鏡情花」" 札幌・250

4. 唄:美咲社長(代表取締役) 六弦:緋蓮嬢(No.1売春婦) 四弦:紗弥支配人(店舗支配人) 太鼓:町娘 彩音(売春婦)
超清純派売春倶楽部と冠したバンドで、各メンバーに役職が割り当てられている。メンバーにはクレジットされていないがシンセが大活躍、ボーカルも艶があってソロでも通用しそうな存在感。踊ろうよと歌っているくらいだからライブではきっと楽しい振り付けがあったに違いない。沙羅双樹と同様、HPがいまだに残っている。先述のようにエロを売りにしているのが珍しい。ライブなど随所でエロを漂わせるバンドはあるものの、メンバーの性感帯をブックレットに記載するバンドはそうそうない。なお、ボーカルは一時期沙羅双樹に在籍していたもよう。また、この曲の時点では在籍していないものの、のちの有名バンドに所属するメンバーが一時期在籍していたようだ。 "MiniAL「淫乱な夜の夢」" 横浜・100

5. Vocal:Hayato Nikaido Guitar:Kei Hirosue
ボーカルとギターのイケメン二人組のユニットだがジャケットのふたりの目には生気がない。曲はどこか聴いたことのあるようなフレーズとアレンジで親しみやすい。昔流行った某ユニットのシングル曲に似ているような気がするけど偶然じゃないかな! きっと某ユニットの方がタイムマシンで(略)。発売元はなぜかぴあ。マスタボリュームが抜けて大きいので注意。 "Maxi「99kiss」" 新宿・100

6. Vocal:Akito Guitar,digital programmings:Satoshi Guitar:Ryuma Bass:tetsu Drums,digital percussion:Koji
メリーのベーシストを輩出したバンド。昂揚感漂うイントロから安定感あるボーカル、爽やかすぎる演奏、突然の転調、シンセとバンドサウンドの絶妙ブレンドと聴きどころ満載。 "MiniAL「OXIDIZE PHENOMINA」" オークション・250くらい

7. Voice:Hiro Guitar:Maya Guitar:Koni Bass,Chorus:Nao
ソウェッソウェッでお馴染みの関西バンド。長めのイントロが否応なく期待感をかき立てる。そうして始まった曲は期待にたがわぬクオリティ。一筋縄ではいかないボーカルの歌唱が聴く者の心に深い印象を残す。マイナービジュアル系のバラードに外れなし、である。 "MiniAL「etoile」" 通販・180

8. Vocal:響-HIBIKI Guitar:MASAKI Bass:TAKEO
グラデーション系。徐々に盛り上げるイントロから繰り出される絶叫! 絶叫! 音源では1曲目に位置しているのも頷ける、勢いを与える1曲。中盤では呻き声も入っており、古き良きビジュアル系のフォーマットで作られている感じ。後半には耳を奪うギターソロも控えており、最後まで飽きさせない優れた構成。 "MiniAL「鏡の中に…」" 札幌・250

9. Vo:Nait Gt:Lin Gt:yu Ba:Ria Dr:SHIN
疾走するイントロがすばらしい。Acidのイントロもそうだが、やたら細かく刻むイントロは耳に新しく新鮮である。スネアの存在感! そしてボーカルは某バンドからソロへ羽ばたいたボーカリストのフォロワーであることを一切隠さない歌唱法でほっこりする。 "Maxi「Prologue 〜再生と破壊〜」" 新宿・100

10. Vocal:ヒナタ Guitar:怜詞 Guitar:叶唏 Bass:櫟 Drums:晋
現在のボーカルとは違うボーカルの時代の一曲。BLADEと同様、ゴシックゴシックしたビジュアルと、そのビジュアルにいかにも合いそうな楽曲である。激情に身をやつしたようなファルセットを多用するボーカルが胸を締めつける。 "Maxi「Oratorio」" 新宿・300

11. 唄:咲夜 ギター:地愚 ギター:繭 ベース:示威 ドラム:兵狼
「メロディアスでパワフル」なバンドで、ガルイブと読む。何の不満があるのか「ころせーっ!」と叫ぶボーカルが印象的。イントロからサビにかけてガラッと雰囲気を変える楽曲構成が新鮮で、サビのコーラスも耳に残る。 "Maxi「LRトリップ」" 横浜・100

12. Vocal:那智 Guitar:Tomo Bass:彩華 Drums:Jun
グラデーション系。ただでさえ歪ませている上に元の音質がナイスというツタツタ曲である。疾走するAメロBメロからさらに加速するサビ、飛び道具のようなコーラス。コーラスが何を言っているかはよくわからないが、きっとすごいことを言っているのだろう。 "MiniAL「reverie」" 秋葉原・100?

13. Vocal:大和 Guitar:康汰 Guitar:千太郎 Bass:末宗 Drums:直樹
聴いた人からファッション右翼などと言われたらしいこの曲、バンドは関西のようで、音源のオビでvellaDonnaのメンバーが在籍していることをウリにしている。ドラムだけど。タイトルの内容を激しいビートに乗せてシャウトシャウト。コーラスもこういう曲定番のオイオイ系。さらに語りまで入っていておなかいっぱいである。 "Maxi「変貌」" 名古屋・390

14. Vo:SHUN Gu:WAKA Ba:−−−
一部ではすっかりおなじみとなったマリアズディスペア、3曲入りシングルの中で唯一ユーチューブで聴けないこの曲をピックアップ。ボーカルのデザビエフォロワーぶりが半端ではなく、名前が同じせいでデザビエのボーカルが解散後にやったバンドという説まであったほど。ギターはのっけからノリノリで思わず身体が揺れる。さらに途中で空間を切り裂くようなフレーズを繰り出し、多彩な姿を見せてくれる。ボーカルは語りのような歌唱のような、と新鮮な乗せ方で良い。音量が低めに設定されているのが残念。 "Maxi「残酷故優シサ・・・優シサ故残酷・・・」" 名古屋・1,260

15. Vocal:葉月 Guitar:慧 Bass:空 Synthesizer:美憂 Drums:要
vkdbにはあるものの、グラスレにはないくらいの知名度のバンド。シンセがなかなか重要な位置を占めている。胸高鳴るオーケストラヒット! ゆったりした流れの中でグロウルも繰り出しており目まぐるしい展開である。 "Maxi「Hattie」" 横浜・100

16. Vocal,Chorus:kamun〜カムン〜 Guitar,Scream:ひであき Bass,Scream:てっぺい Drums,Scream:kazuya Keybords,Scream:takashi
ボーカルのオーバーダブという誰も考えなかった斬新な手法で押しまくるバンド。ソフィールと読む。ゆったりしたグルーヴから繰り出される高音スネア、幻想的なボーカルとレベルが高い。ファッションはバラバラである。メンバーにyukihiroみたいな顔の人がいる。なんとループアッシュ所属、音源は紙ジャケ10,000枚限定のちょうレア作。 "Maxi「SOPHYR」" 京都・50

17. Vocal,Chorus:Kin E.Guitar,A.Guitar,Whisper,Programming:Dye E.Guitar,A.Guitar:Kaz Bass:Atsushi Drums,Keyboad:Ayane
SHOCK EDGE 2000にも参加している大物バンド。参加曲は本収録曲だが、コンピ収録のオリジナル版はバンドバージョン、こちらはアコースティックバージョン。オリジナル版経由で聴くと一層滋味深く、ボーカルの伸びやかなファルセットが爽やかさを際立たせる。そしてナイスCounting Song!! ボーナストラック的位置付けでこの位置だが、音源でもクレジットされておらず、ブランクを何曲か挟んでのボーナストラックとして扱われている。 "Maxi「lily」" 京都・50

なお、私的三大ゴミバンドはSOPHYR、Maria's†Despair、Kresh end。もちろん全部入っている。