AGAPE store #12 「からっぽの湖」＠紀伊国屋ホール

10周年だってさAGAPE store。それ即ち、10年間通ってるということであって。もうそんなになるのか。感慨深い。
今回は、暗い過去を背負った人々のオンパレードで全体的に重苦しい話。随所に細かい笑いは挿入されていたものの、重苦しいのが苦手な自分にはややしんどかった。キッチュの技能を期待している人間としては、披露されたのが申し訳程度のパントマイムくらいというのも物足りず。あのような流れでモノマネを披露しろというのも無理があるのはわかるけど。最後は綺麗にまとめた印象も、カタルシスがあまりないというのはこの団体としては珍しいような気がした。と思ったところで、「しかたがない穴」はどうだったかしら、と思い出そうとしたが思い出せず。当時の感想によれば終わり方が唐突、という印象を持ったようなので、すっきり感のなさは似たようなものなのかも。劇中、段ボール箱を持ってくるシーンがあるのだが、それがなぜか板柳のりんご箱。作品にも微妙に青森県の実在しない地名が絡んでくるし、スタッフに青森県出身者がいるのか。