むらかみだいあり

買ったものとかおんがくとかの記録。2003年以前は手元に残っているもののみ。

俺アワード2006

後藤さん(id:k-gotoh)企画の俺アワード2006。予告も何もないけどことしもあるものと勝手に解釈して勝手にアップ。はっじまっるよー!

昨年12月〜今年11月で買った音源はあいちゅんずすとーも含めると200タイトル弱。アルバムが80タイトル、シングルが45タイトル、V系55タイトル。あとあいちゅん。アルバムのタイトル数自体は例年より減ったかも。一方で、シングルをそこそこ買ってる。半分以上は5枚100円とかの安値中古だけど。そんな中から今期のセレクト。購入順。

<ことしの中心>
1. toe
2. Base Ball Bear
3. SPECIAL OTHERS
作品によらずとにかくよく聴いた3組。トータスやら残響レコードやらを足がかりに広げていったインストものでいちばんしっくり来ているのがtoe。ドラムのフレーズが細かいのにはホントに弱い。ゴリ押しということはなくてギターのディストーションもないけど、その分、より澄んだ音色で飽きが来ない。
Base Ball Bearは幾度となくもろにナンバーガールじゃん、好きなミュージシャンに挙げてないけどどう考えても影響受けてるじゃん、青いなあ、と思うのだけど、曲は好きなわけで…。一年通して音源が出たので、ほぼ間断なく聴いていた気がする。このバンドもやっぱりドラムが好き。
toeがどちらかというと陰性でかっちり作っている印象なのに対して、SPECIAL OTHERSは陽性のジャムバンド寄りインストバンド。野外も満員の会場も合うイメージで、笑顔で踊れるのではないかと思う。フェンダーローズがとにかく効いてる。長さを感じさせない構成やさらっとリズムチェンジをこなすあたり、ライブで磨き上げられているのだろうなあと推測。

<アルバム>
1. 信近エリ「nobuchikaeri」
2. Mogwai「Mr.Beast
3. ANATAKIKOU「Gradation12」
4. 藍坊主「ハナミドリ」
5. Spangle call Lilli line「SINCE」
6. APOGEE「Fantastic」
大沢伸一仕事はほとんど聴かないし、初めて聴く人に「これ大沢伸一?」と聞かれるくらい大沢印なんだけど、信近エリは良かった。ちょっと暗いめなのがよかったのだろうか。あっという間に消息不明になってしまった感があるのが残念。
前作の静謐な感じがいまいちぴんと来なかったが、Mogwaiの新作は久々に熱さが戻っていて、いままでのアルバムでいちばん聴くこととなった。泣きメロになっているこれなら日本人受けするんじゃないかなと思う。
ANATAKIKOUは「アーチ、越えて」が好きすぎたので入選。
初音映莉子が出てたことでおなじみの「鞄の中、心の中」で知った藍坊主、「ウズラ」で一度引いて、「スプーン」など一連のPV曲がよかったため戻ってきて。アルバムを買うのは初めてだったが、抜けるような感じが良く、カラオケに入れば全部唄えるくらいよく聴いた。
地味変態バンドSpangle call Lilli lineはまた買ったので来年もバリバリ聴くはずだが、とりあえずその前段階としてセレクションアルバムを。天才的すぎる。バンドは副業っぽいので名古屋でライブなんて無理っぽいが、やるなら行きたい。
もひとつ変態バンドAPOGEE、こちらは出たばかりながら待ちに待った初作。どうすれば「ゴースト・ソング」のような展開ができるのか知りたい。

<シングル>
1. 椎名法子 「ドレミファソラシド」
2. ACT☆5 「スーパーチビ玉 アクト☆ファイブ」
3. YUKI 「ふがいないや」
ミト仕事で実にクラムボン風味になった椎名法子、shiina以前なのでアルバム未収録、いまとなっては入手難易度も高そうだが、その状況がもったいない佳曲。音圧が明らかにアイドル曲のそれじゃなく、クラムボンをバックに椎名法子が唄っている趣(実際そうだと思われる)。
ハードオフ10円回収のACT☆5は久々に他人に聴かせられるネタ曲。2005年の曲なのにここまでネットに情報がない曲も珍しいように思う。予想される入手難易度からいって、しばらく大ネタ(何の?)として使えそう。
ハチミツとクローバー絡みでYUKI。「ドラマチック」も良かったけれどこれはそれをも上回る怪曲のように思う。蔦谷好位置はいい仕事するなあ。

<ビジュアル>
1. deadman「in the direction of sunrise and night light」
2. SOPHYR「SOPHYR」
3. Dir en greyWithering to death.
4. DespairsRay「[Coll:set]」
5. 蜉蝣 「黒旗」
ことし解散したdeadman、解散発表前のフルアルバムはひとつ前のフルアルバムに匹敵する密度の濃さ。このジャンルにしてはコーラスが凝って(?)て、普段聴いているとついコーラス方を唄ってしまうのもポイント高い。
ビーバー50円回収のSOPHYRはいいとは全く思わないけれど、V系では久々に大ヒットのヒドい有様なので、それを忘れぬようにセレクト。全くもって意図不明なボーカル多重録音が夢幻境地に誘う。
同時期デビューのライバル?2組ではぴえろっとの方を好んでいてあまり聴いていなかったDir en greyだが、スペ射のZAPで耳にした「朔 -saku-」が非常によろしく、それならとそこそこお手頃だった中古を買ったらあらまあ。好みが変化していることが多分に影響しているのだろうが、重さがたまらん。
しばらく遠ざかっていたという意味ではDespairsRayもそうで、ファーストを聴いて以後ほったらかし。一度ほったらかしたのに今回買った理由は覚えてないが、メロがキャッチーに、大衆的になったように感じた。上物がキツいのは変わらないけど。
蜉蝣ももうじき解散する組。アルバムを重ねるほどに良くなっていて、4枚目となった本作は今までの中では最も良いと思われた。その分よく聴いた。まだ良くなりそうなだけに解散はもったいない。

<参考>
俺アワード2004:http://d.hatena.ne.jp/genes/20041224#p2
俺アワード2005:http://d.hatena.ne.jp/genes/20051226#p1