むらかみだいあり

買ったものとかおんがくとかの記録。2003年以前は手元に残っているもののみ。

先月買った音源総ざらい

Nathalie Wise 「raise hands high」:組曲としてほぼ全曲繋がった新作。組曲らしく、同じフレーズが忘れた頃に出てきたりするので、細切れで聴くより全曲通して聴くほうがいいと思う。受けた感じというか感銘の大きさは前作のほうがでかくて、幾分物足りなさを覚えなくもないけれど、次々に曲の姿が変わってゆく、これはこれで楽しいと思う。演奏にクラムボンを迎えたのがけっこう良くて、こんな場で久しぶりに彼らのオーソドックスな演奏を聴けた気がして嬉しかった。
小島麻由美 「ブルーメロディ」:アルバム先行シングル。みょうに明るくあっけらかんとしている。
フジファブリック 「桜の季節」:タワーのポイントを稼ぐための数字合わせ。標題曲は既にPVを飽きるほど見ていたが、やはり間奏のエレキが素敵。カップリングはオルガンが素敵。他の曲を聴いてもそうだけど、生きるも死ぬもとにかくキーボード次第という感。
・No Relax 「GRIDALO!」:ジャケットからヒップホップかなあとぼんやり思っていたが、パンクだった。想像してたよりいいかも。
・Biagio Antonacci 「convivendo parte1」:イタリアの人気シンガーらしい。おしゃれ風のジャケットでおしゃれっぽい内容。
CASCADEピアザ」:シングルを中心としたベスト盤。「FLOWERS OF ROMANCE」や「メモリーズ」が聴けて満足。これと前に買った「80*60=96」で必要十分の印象で、もうオリジナルアルバムは買う必要がなくなったかなという気さえする。
空気公団 「くうきこうだん」:極初期のインディーズ盤。以後展開される雰囲気は確かに感じることができるが、 予想もしなかったファズが聞こえてきたりで、まだ世界が完全に確立されてない感あり。宅録みたいな音質や曲のこなれなさは一長一短だろうが、最初の一歩と思えばまあなんとかなる。
小島麻由美 「パブロの恋人」:最新アルバム。前作が陰なら今回は陽、とよく言われるが、あまりそういう印象はない。後半の明るさは確かに異質ではあるけど、むしろ後半のほうが好きかもしれない。「茶色の小瓶」みたいな曲などは、ここ数作を同じ面子で作って息が合ってるからこそのように思えるし。全体的にはいささかパワーダウンしているような…。個人的には、もっと間隔をあけてでも濃密なものを求めたい。
原田郁子 「ピアノ」:アルバム。シングルを聴いたときの印象とあまり変わらない。結局、初期のクラムボンに近いのでは、ということだ。クラムボンよりはピアノが前面に出ていて、ピアノ弾き語りだけでも成立するような構成になってはいるので、ややゆったりした流れではある。
七尾旅人 「およそこの宇宙に存在する万物全てが【うた】であることの、最初の証明」:彼にしては珍しく短いような気もする2曲13分。スーパーカーが参加してるらしい。クレジットを見ながら聴いても具体的にどのへんで参加してるのかよくわからないけど。曲は漠とした感じでよくわからないけど、発する雰囲気は相変わらずで好き。
東京事変群青日和」:うるさいくらいにオルガンがひっきりなしに鳴ってる。これだけオルガンが主張するのも珍しいのではないか。旋律を奏でるというよりパーカッションぽい使い方をしているので耳につくのかも。なければかなり物足りなさを感じるのだろうけれど、いまの使い方ではちょっと煩わしい? 曲は直球すぎるがすごく好き。
BENNIE K 「THE BENNIE K SHOW」:全曲ゲストを迎えたミニアルバム。なんといっても「オアシス」を持っておきたくて。「サンライズ」を聴いたときも思ったけれど、テンポ良く押せるアッパーなのが合うような気がする。したがって?ソウルドアウトとの相性が抜群にいいように感じる(単純に曲が好きだからそう思うってのもあるだろうけど)。他の曲は微妙な感じだ…次のアルバムは買ってみようかなと思うけど、前にさかのぼった時にいいと思えるかどうかが微妙。
Cymbals 「requests!」:ライブ盤。思わずペダルやアクセルを踏み込んでしまいそうな、スピード感あふれかつスリリングな流れに血が滾る。収録日は一日だけじゃないはずなのにうまく繋がっている(すなわち曲別にエンコードすると半端な間が生じてしまう)ところとか、展開が複雑な曲が多いのに乗り切ってしまってるところがスゴイ。さらに言うと、この熱気の中できっちり刻むトライアングルがすばらしい。ありえない。こんなふうに叩けるようになりたい。オリジナルアルバムを全部持ってても持っておくべき熱い一枚。
LOW IQ 01MASTER LOW 2」:PVから受けていた印象とはちょっと違っていて、バンジョーまで使っているせいか妙にカントリーっぽいような。他にもブラスを使ったりで、思っていたよりずっと明るい。それに重いギターを被せている感じ。他のアルバムも買うかどうかは微妙だけど、安ければ。
BINGO BONGO 「¡VAMONOS!」:3枚で終わりと思っていたらまだあったのか…。ユースケ色が薄くて、萩原健太プロデュースでもなくて、食い足りない。
STRAY PIG VANGUARD 「MIXTURE」:1枚目の時にはうっすらあったルアージュ時代の面影など最早ないけれど、これはこれでなかなか。麗蒔の脱退で次があるのかどうかもわからないけど、まだ追える。
・Pierrot 「DICTATORS CIRCUS -奇術的旋律-」:ボーナストラックだけのために買いなおし。随分昔の曲だから今様になったところで古さは感じてしまうのだけど、初音源化だったので、持つことに意味がある。
織田裕二 「11 Colors」:久しぶりに聴いて、いまさらだけれどこんなに唄が下手だったんだ…と実感。ASKA曲で妙にASKAっぽく唄ってる(そしてそれが成功していない)のに失笑。曲もいまひとつ。
・Great3 「Lost Virgin」:ベスト2枚組。スタジオ録音集成は未発表・アルバム未収録こそないものの、シングル集とかぶってないのでアルバム曲ばかりだし、練りに練った流れなのでこれこそベストという印象。「三日月」→「嫉妬」の流れなんてたまらん。もう一枚はライブ盤だが、古めのものが多い。新しいものは以前のライブ盤でカバーということですか。もう少し新しいものを入れてくれても…。全体的に熱気があるので、そういうことを考えて除いたのかもしれないが。
・Great3 「GREAT3 REMIXES」:面白いんだけど、そう何回も続けて聴くようなものでもないかなあ、と。
Syrup16g 「delayedead」:「delayed」で決定付けられたせいか、自分の中での彼らのイメージは静謐の中の熱って感じなのだけど、そういう意味ではちょっと物足りないか。躍動する熱気は帯びており、それはそれでいいと思うが。録音レベルが妙に小さくないか。