トルネード竜巻「アラートボックス」

この感じはなんだろう。 他と比べて何かが確実に違うのだけれど、それが何かつかめない。 とりあえずいま感じるのは、とんでもないものを買ってしまったという感触、そしてとてつもないドキドキ感。 本作がメジャーデビュー後最初のアルバム。元はインストバンドということで、演奏の確かさは大きな武器になるのだろう。個人的に大好きな3+3+3+3+2+2のフレーズを使っているあたりも印象に残る要因になっているのだろう。また、過ぎるくらいに冷たい声（褒め言葉）も近頃の女声にはほとんど見られなかった特徴だと思う。ただ、そういった要素ではない何かが、このバンドの特異感を決定付けているように思うのだが。楽曲の多様性、なんてものはいろいろなバンドが言われている内容だし。曲の進行、になるのだろうか？ 「ポップなメロディにプログレなアレンジ」という惹句が捉えにくさを上手く表しているようでいないようで、現在に至る経緯が大きく関係しているようでいないようで、結局は何も見えていないままなのである。 ちょっと距離を置いてみるとそういうことをぼんやり思うが、いざ音盤をトレイに乗せるとそんなことはどうでもよく。うずもれてゆく。やはり行くことができるかどうかは別にしてデビューレビューは申し込んでおくべきだった。 ビクターだけどCCCDじゃないのもポイント高い（だからこそ買ったというのもある）。ていうか最近のビクターは一時期の動きが嘘のようにCDばかりですね？ 方針転換したのかな。