むらかみだいあり

買ったものとかおんがくとかの記録。2003年以前は手元に残っているもののみ。

俺アワード2019

毎年この時期勝手にやってる俺アワード。昨年12月~今年11月に買った音源から選ぶ10作。

今期買ったのはCDが約420枚、配信が11作。あまり買っていない感覚なのは、断続的に買っているというよりも月に1回くらいまとめ買いのタイミングが来ていることによるのだろうと思う。CDラックがいよいよ危険な状態になってきておりソフトケースへの大量移行を図る必要があるが、ソフトケースもバカにならない(ケース単価が買ってるCD並みに高い)ので悩ましいところ。
世はサブスクリプション全盛で、無料プランがあるSpotifyは一応登録したものの、「あ」から「わ」まで(AからZまででもいい)順番に見て「これは知らない」というミュージシャンをピックアップして買うという、中古店で自分がやってる行為ができるかというと疑問で、月15時間という無料枠も完全に余している。単純に買ったCDの消化に時間を費やすというのもある・・・。

1. tipToe.「daydream」
2. ナンバタタン「ガールズ・レテル・トーク
3. LAPLUS「RE-CREATION」
4. GALAXIEDEAD「ボイスコミックジェネレーション」
5. KAT-TUN「CAST」
6. The Persimmons「CONTRAST」
7. BLESSCODE「BLESS YOU -Complete Best-」
8. NEWS「WORLDISTA」
9. Ryu Matsuyama「Between Night and Day」
10. Femtocell「Substrate」

1. 予備知識皆無で現場に臨んだときはそこまで刺さらなかったのに、現場で観たその日にユニオンで本作を回収して、そこからあれよあれよと嵌っていった。とにかく曲が好きで下半期はずっと聴いていた感じ。その時々で好きな曲が変わるのも平均点の高さを感じさせる。チェキを撮りたいがために現場に行くという経験はもうないかもしれない。そのくらい嵌ってしまったのだった。あまり明るさがなく落ち着いてるのもアイドルらしくなく馴染む。既発曲をほぼ全部やってくれそうな一期ラストワンマンは行きたいんだけどなあ・・・
2. 下半期にtipToe.にはまらなければこれがナンバーワンだっただろうというくらいタルトタタンはよく聴いた。未入手のアルバムが1枚あるが、それ以外は半年ちょっとで店頭で一気に揃え、それぞれメンバーが違うのにどれもいいという恐ろしさ。標題作を挙げたのは単純にタルトタタンへの入口になったのと、何だかんだでヤマモトショウ曲の馴染みが良いなと思ったので。それなので以前ふぇのたすを聴いた時の嵌りがいまいちだったのが解せない。
3. 自分がビジュアル系に求めているのは歌謡ロックなのだと改めて認識させられた一枚。これでいいんだよ感が満載のメロディーとアレンジがとてもよく、メンバーが過去に所属したTRA TRA TRAやDIVへも遡ることとなった。アンフィル然りこのバンド然り、曲で勝負するバンドには本当に弱いが、V系リスナーの多くには受けがよくないので、結局ここもどこまでもつか・・・と思ったら充電期間に入っていた。これは満充電にならない気がするぞ・・・
4. 前作はSoundCloud経由で聴いていた曲ばかりで少し物足りなさがあったが、今回は真面目に追ってなかったおかげで新鮮に聴くことができた。あからさまにレコーディング環境が良くなり、それに引っ張られるように曲の良さも増している。とにかく「レムのラブソング」が図抜けた出来で、デッド流叙情ロック(自分でも何を言っているのかわからない)のひとつの完成形ではないかと思う。本作はまさかのナタリーで紹介されていて、そういうところの感慨深さもある。
5. 3人になって初のアルバムは田口君の不在の重さを感じさせる曲も少しあったが、基本的には丁寧に作る路線を踏襲しており、毎回「今回が一番良い」を更新する度合いが大きいなと思う。良くも悪くもジャニーズっぽさがない曲、例えばEDM界隈・・・は言いすぎか、LDH界隈にもある程度訴えかけられるような曲があり、そこが強みだと思うし、もうちょっと他方面からの流入があっていいんだけど。
6. 検索してもほとんど情報がないが、広島バンド?のメンバーのソロ作の模様。発売元の広島のレーベルが既に死にかけてる。ポストロックとかエレクトロニカとかアンビエントとPOPに書かれてたから手に取ったように記憶していて、実際そのへんがうまく絡み合って14年前の作品とは思われぬ完成度を見せていた。本作はタイムボムの移転前最終セールで回収、たまに畑違いの店のセールに行くとそれはそれで発見があるものだなと実感したのだった。
7. ベスト盤や全曲集を挙げるのはズルいという意識があってこれまでもほぼ挙げてこなかったはずだが、それでもこれには挙げたくなる曲の強度があったように思う。2枚組で決して短くないのに、それがあまり苦にならず聴けて、今でも根強い支持があるのも頷ける。ただ、これで売れずに志半ばで散っていったのだからビジュアル系は難しいよな・・・
8. 毎年NEWSを選ぶのはどうかという感じだけど今年も良かったしツアーも行けたしな、と。「リボン」のようなシンプルな曲をやれるのは今の4人だからこそだと思う。一方でアルバム内にいろいろ散りばめられた謎がツアーに行っても一切回収されてない感なのは不満である。コンセプトアルバムがどうやら四部作っぽいことがわかりつつある中、最終作となる次作でもろもろ明かされるのだろうか。FC会報では四部作への意気込みを見せているので期待したいが。
9. 基本ボーカルトラックなんだけど、音の作り方がポストロック寄りでエレピもふんだんに取り入れたピアノトリオなんてそりゃいいよねという。一歩間違うといけすかない音楽になるのに、おしゃれさが過剰にならず程よいのがいい。Michitaなんかもそうだったけど、こういう「誰か借りてるの?」みたいなのがしれっと落ちてるからゲオのレンタル落ちは侮れない。
10. エモロックなどと言われる系統はあまり聴かないが、女性がボーカルになるとメロディーを引き立てる曲調になると感じていて、演奏はエモ、メロディーがセツナロックみたいになっているその塩梅がいいと思う。2期ハイカラのイメージが近いような。ただ、このジャケットはピコピコなのかと思ってしまうのであまり良くないのでは(笑)。

ほか印象に残ったのはnurie「モノローグ」、jizue / fox capture plan「MATCH UP」、Ryuei Kotoge「undo,redo」、アルファリア「D×N×A」あたり。曲単体としてはHey! Say! JUMPWhite Love」、タッキー&翼「山手線外回り」、オワリカラ「サイハテソング」が聴いた中で良かったなあと思う。
あと音楽とは関係ないが、せっかく大阪に行くのだからとたまたま行った吉本現場で1ヶ月後のM-1王者を観たということに今年の引きを全部持っていかれた感じがした。実際この日はThe PersimmonsもBLESSCODEを買ったり、ずっと探していたKinki Kidsのメンバー紹介曲を回収したりと当たりまくった一日だった。

<参考>
俺アワード2004:https://genes.hatenablog.com/entry/20041224/p2
俺アワード2005:https://genes.hatenablog.com/entry/20051226/p1
俺アワード2006:https://genes.hatenablog.com/entry/20061225/p3
俺アワード2007:https://genes.hatenablog.com/entry/20071225/p1
俺アワード2008:https://genes.hatenablog.com/entry/20081225/p1
俺アワード2009:https://genes.hatenablog.com/entry/20091224/p1
俺アワード2010:https://genes.hatenablog.com/entry/20101224/p1
俺アワード2011:https://genes.hatenablog.com/entry/20111225/p1
俺アワード2012:https://genes.hatenablog.com/entry/20121224/p1
俺アワード2013:https://genes.hatenablog.com/entry/20131224/p1
俺アワード2014:https://genes.hatenablog.com/entry/20141224/p1
俺アワード2015:https://genes.hatenablog.com/entry/20151224/p1
俺アワード2016:https://genes.hatenablog.com/entry/20161224/p2
俺アワード2017:https://genes.hatenablog.com/entry/20171224/p1
俺アワード2018:https://genes.hatenablog.com/entry/20181225/p1